【伊勢から高野山まで】(5)熊野古道 発心門王子〜湯の峰温泉

湯の峰温泉は開湯1800年、日本最古の温泉だそうです。

私、行くまで熊野古道の中にどのように温泉地があるんだろう?と謎だった

のですが、小さな温泉街になっています。

暗くてよく見えない?

向こうに見える階段を下りていくと川岸に

湯筒 90度で湧くお湯に野菜や卵を入れて茹でることができます。

昨日、お店が閉まる前に卵を購入しておきました。

楽しい〜。

約9分でこんなかんじ

さて、8時9分発のバスに乗り、発心門王子8時46分着

発心門王子〜熊野本宮大社は約6.9キロ、2時間半の距離です。

スタート

今日は快晴

なんともユルイ脱力感満載の素敵な木彫り

発心門王子から1.7キロの水呑王子

ここで王子について

熊野古道沿いには、九十九王子(九十九は実際の数ではなく、数の多いことを表したもの)と言われる程たくさんの王子社があり、参詣者は王子社を巡拝しなが ら長く険しい旅を続けたのです。王子社とは、熊野の神様の御子神(ミコガミ)が祀られているところであり、参詣者の休憩所でもありました。

〜田辺探訪 田辺観光協会より

いきなり馬越峠とか歩いてきたから、こんな道全然楽勝。

たった3日歩いただけですっかり健脚の私(大袈裟)

なんか納豆みたいで可愛い。

この辺りはお茶畑があるのね。

寒暖差が美味しいお茶を作るのかもしれない。以前行ったスリランカの

ヌワラエリヤというところは紅茶の産地でやはり山間部にありました。

この道標は分かれ道だとか、どっちだ?と思うところに必ずあって、

痒いところに手が届くと申しましょうか、道に迷うことはありません。

木漏れ日の中、橋を渡ります。

九鬼ケ口関所

ここから石畳で熊野古道っぽい

きれいに整っているわ

「ちょっとよりみち展望台」という標識があり、寄り道。

大斎原(おおゆのはら)が見えます。ぜひ寄り道を。

なんか石の小山がある

祓殿石塚遺跡。

遺跡だけど、そこに参詣者がお清めや安全祈願のために石を積み上げたわけだ。

フランス人の道の鉄の十字架と似ている。

巡礼路では石を積み上げたくなるんだな。

ただの砂利置き場に見える??

さあ、もうすぐ本宮大社です。

う〜ん、発心門王子からは歩き甲斐がないなあ。

昨日来た正面はなく裏手。

でも昨日来てるからいいや。

神殿内が横から見えます。

今日も、もう一度お参りします。

神殿内は撮影禁止です。

本宮大社の後は大斎原(おおゆのはら)へ。

大きな鳥居だけが残されていて神聖な空気が流れています。

ここもパワースポットらしいです。わかります、

       ズン!

        ズズーン!高さ33.9m!

中は撮影禁止です。

聖域だからね。

熊野本宮大社はかつて、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある「大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる中洲にありました。
当時、約1万1千坪の境内に五棟十二社の社殿、楼門、神楽殿や能舞台など、現在の数倍の規模だったそうです。

江戸時代まで中洲への橋がかけられる事はなく、参拝に訪れた人々は歩いて川を渡り、着物の裾を濡らしてから詣でるのがしきたりでした。
音無川の冷たい水で最後の水垢離を行って身を清め、神域に訪れたのです。

ところが明治22年(1889年)の8月に起こった大水害が本宮大社の社殿を呑み込み、社殿の多くが流出したため、水害を免れた4社を現在の熊野本宮大社がある場所に遷座しました。

かつて多くの人々の祈りを受け止めた大斎原には、流失した中四社・下四社をまつる石造の小祠が建てられています。

〜熊野本宮大社 熊野本宮より

さあ、私もこれでDUAL PiLGRIMの資格ありです。

下記のうち、いずれか1つを達成する必要があります。

●徒歩で滝尻王子から熊野本宮大社(38km)まで巡礼する
●徒歩で熊野那智大社から熊野本宮大社(30km)間を巡礼する
●徒歩で高野山から熊野本宮大社(70km)まで巡礼する
●徒歩で発心門王子から熊野本宮大社(7km)まで巡礼するとともに、熊野速玉大社と熊野那智大社に参詣する

〜田辺市ツーリズムビューロー 二つの道の巡礼者より

私が歩いてきた伊勢路は熊野古道ではありますが、三重県であり、

DUAL PIRGRIMは和歌山県田辺市がサンティアゴ・デ・コンポステーラと

取り交わした提携なわけです。

よって、同じ熊野古道でも管轄違い。

う〜ん、お役所の事情・・・

さて、まだ13時です。

物足りないし、することないのでここから大日越で湯の峰温泉へ歩いて

帰ることにします。

一山越えるので上り坂です。

私ったらこんな坂道でも平気になっちゃったわ。

トレッキングポールがあれば上り坂も平気!

着いた!1時間ちょっと。

あれ??湯峰王子はどこだった??気が付かなかったわ。

スタンプは欲しいわ。

戻ったら、案外すぐのところにありました。

今日歩いた距離は6.9km+3.4kmです。

眺めのいいところでお弁当食べようと思ったのに、ちょうどいい時間に

ちょうどいい場所が見つからず、食べそこねてしまいました。

いいや、湯筒のある川原で食べます。

民宿大村屋さんの熊野古道2段竹かご弁当1150円也

美しいわ、豪華だわ、それぞれ味が違う小さなおむすびが嬉しい。

昨日、千葉のSさんご夫妻が「本宮大社の鳥居のそばにあった売店にスペイン

巡礼に2度行った方がいらして、「さっき巡礼の話を聞いたばかりですよ」

って話したんだけど、そしたらこれ記念にってくれました」って杉の

輪切りに焼印を押したチャームを見せてくれました。

「売店に行くといろいろ買っちゃいそうだからやめておこうって

行かなかったんですけど、一緒に行けば良かったな」

そのお店に行ってみると、その2度行かれた方がいらしたのでちょっと

カミーノのお話をして「明日、どこを歩こうか考えてるんですけど」

と相談しました。

すると地図を出してここがいいんじゃないかな?といろいろ

アドバイスを頂きました。

そこにはDUAL PILGRIMの手ぬぐいがあり、おお!!と思ったけれど

手ぬぐい好きの私としては、注染という方法で染めた裏も表も

柄が見えるものが好きで、プリントものはあんまり好きじゃなく、

端もロックミシンで処理してあって、それも手ぬぐいとは

ちょっと違うし、どうしようかな〜・・・と悩みました。

でもここにしか売っていないものだし、と購入すると

「じゃあ、これ」と、私のバックパックにも杉の輪切りにホタテと

八咫烏のいる鳥居の焼印を押したチャームをつけてくださりました。

「嬉しい〜〜!ありがとうございます」

「「二つの道の巡礼者」の登録はそのバス乗り場のところの本宮館で

できますよ」と言われたのですが、記念の写真撮られたりするので

このボサボサの髪にすっぴんだとなあ・・・紀伊田辺駅前の

ツーリズムビューローでしよっと。

*しかし、今知ったけど、本宮大社の社務所に申し出ると太鼓を叩く

特別な儀式をしてもらえるって。

熊野本宮大社にて特別なおもてなしセレモニーといたしまして「共通巡礼達成大太鼓の儀」を執り行っていただけることとなりました。 古来より和太鼓の音は始まりと終わりを象徴しており、普段は一般の方は叩くことのできない熊野本宮大社拝殿横に備えられている大太鼓を二つの道の巡礼達成者自らが叩くことにより、二つの道の巡礼を締め括るとともに熊野の神々や聖ヤコブにご自身の想いを伝え、納める儀式となります。

〜田辺市ツーリズムビューロー 「二つの道の巡礼者」より

湯の峰温泉の宿はジェイホッパーズ熊野湯峰ゲストハウス

ドミトリーですが快適です。写真撮るの忘れた。

しかし、山の中ゆえ食堂がひとつ近所にあるだけなので、昨日も今日も

夕食はレトルトと缶ビール。

そしてリビングで食事している人、香港から来ていた男子のみ。

彼と少しお話したけどすぐにいなくなり一人きりの食事・・・

なんだか寂しい夕食。

しかし!ここにも源泉掛け流しの温泉があるのです!

素晴らしい!温泉最高!!おかげで歩き疲れは残っていません。

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コメント

  1. Ana より:

    私生活でゴタゴタがあり、半月ほどPCを開けない状態でした。
    久しぶりにPCを開いたら、ブログが熊野古道歩き切ってる!

    DUAL PiLGRIM,おめでとうございました。

    • a92 より:

      ありがとうございます!
      発心門王子からは全然達成感がありませんでした。
      まあ、伊勢路を足して歩いた距離は滝尻王子からよりも多いので良しとします。
      GW中には続きアップしたいと思います。