カミーノで親しくなった韓国人の許先生がカミーノの本を出版した

お久しぶりです。あっと言う間に師走ですね。

前回、突如思い立ってポルトに行くことにし、偶然韓国人のユン氏と

ホー先生とウンスと3人で一緒のアルベルゲに泊まった話を書いてから

間が開きましたが、

11月、その許先生(ホー先生)が韓国で「サンティアゴ巡礼者」

という本を出版されました。

ホー先生とはボアディージャ・デル・カミーノからカリオン・デ

・ロス・コンデスに歩く途中で出会いました。

先生は日本語がとても上手だったので、歩きながら

私がなぜカミーノを歩くのか、4つの理由を話しました。

先生は「カミーノの本を書くつもりなので、毎日忘れないように、途中の

バルやベンチでその日の事をスマホに書いて保存しています。じゅんこの

その話を本に載せても良いですか?」

「どうぞ、どうぞ」と申しました。

「じゃ、私はここで休憩して執筆するので先に行って下さい」

「先生、それじゃここで一緒に写真を撮りましょう!私は毎日出会った人と

記念のために写真を自撮りしているんです」

「お〜、それはいいですね!私もこれからそうしよう」

その時一緒に写した写真がドカーンと1ページに載っててびっくり。

(よかった〜、写りがいい写真で・・・)

だって、その時、そばにいたおばちゃんに頼んで撮ってもらった

私のスマホの写真は、帽子を脱いだので髪はぐちゃぐちゃ、おまけに

「おばちゃん〜、なんでこんな地面いっぱい入れちゃったのかな?」

後ろにペレグリーノ像があったのに、それも私達も小さく・・・

先生の本の私の髪はきれいに整っていて、(あの時、私は髪をよく

撫で付けたのだろうか??)そして、そのペレグリーノ像の前ではなく、

植物のグリーンのゲートの前で、とてもよく撮れていたのです。

よくわからないけど、とにかく良かった。

その後も、何度も先生とはお会いしては、挨拶し、私がフォンセバドンに

行く途中のちょっとスピリチュアルな出来事、亡くなった母のこと、

クルズ・デ・フェロという古から巡礼者が持ってきた石を置き、

小山となったところに立つ十字架に持ってきた石を置いてきた話、

などをポルトに行くバスの中で話しました。

たぶんその話がここに書かれているのではないかと・・・

そして、先生は「じゅんこ、私の本にあなたが描いたカミーノのスケッチを

日韓友好のために載せたいので送って下さい。」と仰っしゃり「わかりました」

と答えました。

しかし!!

私は風景画を描くのが大嫌い!建物のパースも大嫌い!!水彩画も大嫌い!!!

もちろん、巡礼中スケッチなど一枚も描いていません。

そして、やはりカミーノで知り合った台湾人のサミという女性

「彼女にもスケッチを何枚か頼みました」

サミはどんな絵を描くのかな?とFacebookを見たらびっくり!!

ものすご〜〜〜く上手で、サミは沢山のファンがいる人気イラストレーター

だったのです。

う〜〜〜ん、ただでさえキビシイのに、どどど、どうしよう・・・

差がつく〜〜・・・

描けない〜〜〜〜・・・・

プレッシャー・・・

8月に何度も先生から「じゅんこ、絵を送って下さい」とメールが届き、

「そうだわ!!風景画じゃなくてカミーノMAPを描こう!本に地図は必要だわ」

と思い立ち、その中にもカテドラルの絵は必要だったので、あ〜、建物描くの

大変、と思いながら、なんとか仕上げて9月1日には先生にお送りし、

やれやれ、これで日韓友好にも傷がつかずに済みました。

でも、そんなにも早く出版されるなんて、どんな本なんだろう?

印刷はきれいに出るんだろうか?

など思っていたところ、先生から本が送られてきて、

それはとてもとても素敵な美しい写真が満載で(写真は去年カミーノを

歩かれた先生の写真が上手なお友達が撮られたものを載せますと聞いていた)

サミのイラストも沢山載っていて、またそれが素敵で、先生のワンポイント

カミーノアドバイスも楽しそうで(何書いてあるのかはよくわからない)

全480ページになる立派な本であったのです。

沢山の先生が出会ったペレグリーノの写真は私の知っている仲間達でも

ありました。

知っている人たちが写っていると私まで嬉しくなります。

この他にも沢山のペレグリーノと写った先生はどれもみな楽しそうな

笑顔で、この本の読者もきっと、カミーノって楽しそうだなと思うはずです。

そして、悩んだ末に私が描いたカミーノMAP

                                                                                      © Junko Akutsu 無断掲載禁止

こんなにも短期間で出版された許先生の本は、私も沢山カミーノの本を

読みましたが(帰ってきてから)日本のどの本よりも素敵です。

何を書いてあるのかがわからないのが残念ですが、こんなにも素敵な本に

自分のカミーノの思い出が残ることはとても幸せなことだなと思います。

さあ私も本を書かなくては!

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コメント

  1. Ana より:

    素敵な本みたいですね。
    読めないのが残念。
    カミーノMAPも可愛いです。

    >さあ私も本を書かなくては!
    楽しみに待っていますよ♡

    • a92 より:

      Anaさん

      お久しぶりです。
      本当に読めないのが残念です。
      それにAmazonコリアってないみたいで、レビューとか見たいなと思ったのですが、見られないんです。あ、あってもそれも読めないか(笑)
      そして、韓国の本の印刷技術に感心しました。
      私は仕事柄、色がちゃんと出るか気になるんですが、そんなに期待していなかったのに、きちんと私が描いたとおりの色が出ていました。
      480ページもあるので紙は薄めで、色もきれいって、すごく理想的だと思います。
      日本のカミーノの本は紙が厚くて写真はスペースの関係か、小さく載っていることが多く、せっかくいい写真なのにもったいないって思います。
      先生の本は読めなくても写真集としても楽しめます。
      日本で簡単に手に取ることができたらいいのに・・・

      私も本を書くって先生にもファミリーにも言って帰ってきたのですが、全然進みません。(まだブルゴス・・・^^; )
      それに出版まで漕ぎ着けるかどうか・・・出版不況だし、なかなか難しいようです。

  2. おくの より:

    立派な本ができましたねー。更にサミさんのイラストと、a92さんの地図、素晴らし過ぎです。
    コリアの人たちとは4年で百人くらいは出会っていると思いますが、時には一緒に食事をしたり楽しく過ごすことができました。
    いま韓国と日本はギクシャクしてるので、コリアの人と会うとついそれが頭をよぎってしまいますが、政治的な問題なんてあったっけ?と思うほど皆さんフレンドリーでした。
    フェイスブックで付き合いが続いているコリアの人もいます。みんなこうしていれば平和で共に発展できるのになと考えてしまいます。

    • a92 より:

      ありがとうございます。
      マスコミで煽られている情報というものは実際に人と接してみないとそれが本当なのかわからないものです。
      自分で体験してこそわかるそれが旅の醍醐味です。