【伊勢から高野山まで】(6)湯の峰温泉 つぼ湯

湯の峰温泉には世界遺産のつぼ湯なる温泉があるそうです。

温泉としては世界唯一の世界遺産。

しかし、そのつぼ湯はこれ。

掘っ立て小屋です。

どうなんだ?これ。

と思って入っていなかったが、調べてみるとそのお湯は一日に7度

色が変わるといいます。

世界遺産の温泉がこの掘っ立て小屋というのも、考えてみると面白い。

入ってみよう!

という気になったけれど、この温泉はお湯にはひとりかふたりしか

入れない狭さで、30分交代制だそうです、

私のこの日の予定は8時29分のバスで小広王子に行って、そこから

熊野古道を逆方向に歩く予定。

つぼ湯は朝6時から。

朝6時にチケット売り場に行ってみたら、すでに順番待ち

状態で私は6番目でした・・・

体はその温泉では洗っていけないことになっています。

30分間お湯に浸かってないよね。

売り場のおじさんに「みんな30分きっちり入りますかね?」

と聞くと予想に反して「結構入ってますよ」

ってことは8時29分のバスには間に合わない。

う〜〜〜ん、どうしよう・・・

悩んだが、みんながみんな30分は入らないというのに賭けて

チケットを購入しました。

770円。「入る時この番号札を入り口に掛けてね」

私の前にチケットを購入した女性3人組に、

「みんな30分入ると思いますか?」と聞くと、

「うちらみたいに3人だと交代で入るし、ずーっとお湯に浸かった

ままじゃなくて、ちょっと上がってまた入ってって繰り返す

だろし、服を脱いだり着たり、あっという間に30分くらい

経っちゃうよ」と言います。

そうか〜〜〜〜。そうだよね、せっかく並んで入るんだもんね。

取り敢えず朝食を食べて、荷物をまとめてここに持ってきて

順番が周ってくるのを祈ることにしよう。

今日も卵を湯筒で茹でながら、そばにいた地元のおばさんに

「つぼ湯に入ろうと思ったら順番が6番目で、バスが

8時29分発なの。でも一日に7回色が変わるっていうし、

どんなもんか入ってみたくって」

「わたしら地元のものは、空いてる時間に入るけど、色が変わるって

言ったって7回入らなきゃ変わったかどうかわからないよね。

でも、おばちゃん、あんたが入れるように祈ってあげる」

と手を合わせてくれたので「ありがとう〜!!」私も手を合わせる。

親切なおばちゃんだ。

この温泉のいわれ

およそ600年の昔、戦に敗れ常陸の国(茨城県)に逃れた小栗判官は、相模の大富豪、横山家の長女 照手姫と出会い恋におちます。しかし二人の関係に立腹した横山家は、小栗判官に毒を飲ませ殺してしまいます。

地獄に落ちた小栗判官は閻魔大王の同情をかい、蘇生への道として餓鬼阿弥の姿に変えられ現世に送り返されました。

哀れな姿で倒れていた小栗判官は通りかかった高僧に助けられ、木の車に乗せられて熊野の湯の峰を目指します。
小栗の首には高僧により「一引き引いたは千僧供養、二引き引いたは万僧供養」と書かれた札が下げられました。

一方、照手姫は恋人を失った上、兄弟の策略により流浪の身となっておりました。ある時、首から札を下げた餓鬼阿弥を見て、亡き小栗判官の供養になればと湯の峰へ参詣の旅に旅立ちました。

長い旅路の果て、ついに湯の峰に辿りついた照手は餓鬼を四十九日の間つぼ湯に浸けて湯治させたところ、なんと元の小栗判官の姿に戻ったというお話です。

〜熊野本宮観光協会 小栗判官伝説より

荷物をまとめて7時35分に行くと、入ってる人が掛けてる番号が

5番だった。ってことは・・・

女子グループが今入ったとしても8時5分には出てくる。

「やった〜〜〜!!入れる!!」

7時55分には入れました。

壁スカスカなんですけど・・・

覗こうと思えば覗けるね。

しかし、それはあまりに怪しいので覗かないだろう。

色はちょっと青みがかってる?

源泉かけ流し。底から温泉が湧き出ているらしい。底は玉石がゴロゴロ。

温度は熱めなので最初水を足して入り、浸かっているうちに慣れて適温に。

気持ちいい!!

いい湯だ〜。

お肌もしっとり。

光の加減でちょっと白っぽく見えたり?

ゆっくり浸かりたいところだが、バスに遅れては大変なので上がります。

番号札をチケット売り場に返しに行って、

「入れました〜!」「よかったね」

時計を見るともう8時25分過ぎてて眼の前にあるバス停へ向かうと、

ちょうどそこにさっき祈ってくれたおばちゃんがいたので

「入れました〜〜〜!!」

「あら、よかったね〜〜〜!!」

「ありがとうございます〜〜〜!!!」

「あ、バス来た!それじゃさよなら!!」手を振る。

いいねえ、一人旅の魅力だわ。

世界遺産、つぼ湯入ってよかったです。

〜追記

湯の峰温泉にはつぼ湯があるけれど、お隣の川湯温泉には

冬季限定 仙人風呂 なる温泉があるのだそうです。

昨日、発心門王子でバスを降りた時に同じ宿に泊まっていた女子が

「川湯温泉の仙人風呂に入りたかったんだけど、何日か前の雨で

流されちゃって、入れないんですよ」

「そうか〜!さっきバスから川原を見てたらボロいむしろに温泉て

書いてあって、随分ショボい温泉だな、って思ったんだけど、

それ、流された後の残骸だったんだ」

全然知らなかったけれど、川湯温泉は川に湧く温泉を堰き止めて

冬季限定、水着で入れる無料温泉となるそうです。

それ、すごいいい!!入りたかった!!

伊勢神宮に行った日、一日中雨が降ったけれど、その雨が堰を流して

しまったらしく、2月末の終了日を早めたらしいです。

次回、来ることがあったら、仙人風呂だな。

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コメント

  1. Ana より:

    いつだったか、暇に任せてテレビのチャンネルをカチャカチャしていた時にこの温泉に出川哲朗が入ってる番組見ました。
    熊野古道近くにこんな温泉があるんだ⁈って。

    面白い経験ができましたね。