印象に残ったアルベルゲは?その6【スペイン巡礼後談】

フォンセバドンはフランス人の道最高地点のアルベルゲがある村。

この日ひとりで歩いていて、仲間たちにWhatsAppのメッセージで

みんなどこにいるのか聞くと、一番先を歩いているマウリーツィオが

ラバナル・デル・カミーノの次の村にいる、とのメッセージ。

それってどこ?(例のごとくあんまりちゃんとアプリ見てない)

私はラバナル・デル・カミーノにバックパックを送っていたので

ピックアップしてランチを食べていたら雨が降ってきました。

ここから後5キロ登ったフォンセバドンに行くべきかやめるべきか・・・

「じゅんこ、おいでよ、アントーニオと俺はここにいるから。

フランス人の道で一番高い村の一番高いところにあるアルベルゲだよ」

「わかった〜、がんばる〜。」

と歩き始めたものの、誰も歩いてないし・・・

1444mだよ〜。

必死で登るとこの道は花が咲き乱れていてとても美しかったのです。

かつて廃村だったという寂れたフォンセバドンはアルベルゲがいくつかできて

人も増えた。

この壁だけ残った教会のファザードがここ ↓

【FONCEBADON】
Domus Del Piligrim Hostel
ドナティーボ(寄付制)18ベッド+マットいくつか

ボロボロの姿で到着すると、よく頑張ったと仲間が迎えてくれました。

しかし!!!

私の前に熊のような男の人がチェックインしたところで、

オスピタレイロが「もうベッドがないから泊まれない」

断られてしまいました。

マウリーツィオが「どうしようか?」と言うので、

「いいよ、そしたら、私、別のところに・・・」と言いかけた時に

「俺、エアマット持ってるから良かったら貸しますよ?」

「え??」

私の前にいた熊のような男性がオスピタレイロに掛け合ってくれました。

わけがわからないでいると、荷物から緑色のエアマットを取り出して

シュ〜〜〜〜シュ〜〜〜シュ〜〜〜

一気に膨らめて貸してくれたのです。

なになに?!この展開。

ベッドがないと断られたら、すぐ前にいる人がマットを持ってるって。

だって、ペレグリーノでマット持って歩いてる人なんて、見たことないよ!

それがこのタイミングで眼の前にいる?!

神!!

このときほどカミーノミラクルを信じたことはありません。

(何度かこの写真アップしてますけど)この緑色のマットが

熊のような神が一気に膨らめて貸してくれたもの。

大体、こんなエアマットを息で膨らめるって肺活量だって驚きだし。

そんなわけでここに泊まったのですが、この部屋は教会の礼拝堂で

こんな土間のタタキにマットが敷かれた(10個くらい?)

この部屋と、手前には木製二段ベッドがキュウキュウに置かれた部屋で、

シャワーも安定してなくて、ぬるくて、みんなひゃあひゃあ言いながら

浴びてて、夜はタタキが冷え込んで寒くて何度も目が覚めたし、

ハッキリ言っておすすめとは言い難く・・・

ではなぜ印象に残ったのかと申しますと、

長くなるから書いてないけど、ここを登る道で印象的なことがあったり

このマットの件と、そしてその後の晩餐が

オスピタレイロのぺぺが作ってくれた豆の煮物?スープ汁なし??

素朴でおいしかった。

この右側の人が熊のような(何度書く)イタリア人パトリック

そしてここにはまた沢山のイタリア人軍団が泊まっていた・・・

ってことは、また、演芸大会

前回の宿はオスピタレイロご指名で始まったが、ここはイタリア人

が自発的に始めた・・・

マットを貸してくれたパトリックが歌好きだった。

多分この人はマイク離さないタイプ。

オスピタレイロのぺぺがまたノリがよく、盛り上がるイタリア人軍団

ウクレレを持ってきたフランス人がオー・シャンゼリゼ

イタリア人軍団がオー・ソレ・ミオ

この後、韓国人代表でおじさんが韓国の歌を歌い、

ブラジル人女子達はボサノバを歌い、

日本人は私ひとりだったので、ご指名をバックレ

大騒ぎの夜は更けました。

そしてこの日はサッカー、チャンピオンズリーグ決勝の日、

レアル・マドリー vs リバプールがあり、

オスピタレイロのぺぺがレアル・マドリーのファンだったため、

サッカー観に行くぞ〜〜!!と近所のバルに繰り出して、

バルの先客達と観戦。

しかし、私はバルサファンなので、ベイルが1点取ったところで

眠くなり、先にアルベルゲに戻りました。

レアルが勝利していい気分のぺぺが、既に消灯時間を過ぎて寝静まった

部屋のドアを開けて「おやすみなさい!」ってわざわざ挨拶して

去っていき、苦笑〜

オスピタレイロってただのその辺のおっさんですからね。

〜追記

このカミーノと絡めてリーガ・エスパニョーラ、バルサの観戦をしようと

以前から計画していたわけですが

(>>リーガ・エスパニョーラの日程が発表になりフライト変更した)

巡礼出発前にバルセロナでエル・クラシコを観戦しました。

その記事はここではなく、私の旅行用ブログで書いています。

リーガ・エスパニョーラに関心のある方はそちらもどうぞ。

祝!リーガ・エスパニョーラ開幕 昨シーズンのエル・クラシコを観に行った話

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コメント

  1. ANA より:

    レンテハスはレンズ豆の煮込みでスペインのお袋の味ですね。
    私も大好きです。
    今、北スペイン旅行からの帰りでCDGにいます。
    Caminoの北の道にあたる所を回ったので、ペジェグリーノの方たちを沢山見かけました。
    私も早く歩きたいなぁ。

    • a92 より:

      こんにちは!北スペイン! ホヤホヤですね。
      暑かったですか?
      あ〜、スペイン行きたい〜。
      リーガはどこを観戦しましたか?

      • ANA より:

        今回は夏の間だけ(9月の第1週迄)公共のバスが通っているラゴス デ コバドンガという所に行きたかったので、日程の関係で観られるとしたら2部のヒホンかオビエドだったのですが残念ながら、何方もアウェーでした(TT)
        異常気象は世界的ですね。
        サン ビセンテ デ ラ バルケラという港町は避暑地なのですが、ホテルにエアコン無いので冷風機で対応してましたが、暑くて寝苦しかったです。
        日焼け止め塗ってましたが、しっかり焼けました(^^;)

        • a92 より:

          一体それは何処ぞやとGoogle Mapで調べてみました。
          ANAさんもずいぶんとマイナーなところへ・・・すごい景色のいいところなんですね。
          私も次に歩くとしたら北の道だな〜、って思います。(未定)
          今回出会ったスペイン人とアメリカ人はそれぞれ、来年はポルトガルの道を歩くと言ってます。
          ポルトガルは哀愁があって素敵だけど、バルよりカフェが多いのがう〜ん・・・です。